緑の地球ネットワーク
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生活

行政単位

 中国の行政単位は日本とは異なります。市の下に県がくるのが一番目につく違いです。
 私たちの緑化協力拠点、南天門自然植物園の所在地を例に、説明してみましょう。国名から順に書くと、つぎのようになります。
中華人民共和国-山西省-大同市-霊丘県-上寨鎮-南庄村
 大同市には、県が7つ(左雲県、大同県、陽高県、天鎮県、渾源県、広霊県、霊丘県)と、区が4つ(城区、鉱区、新栄区、南郊区)あります。 緑の地球ネットワークの協力は現在では4区7県の全域に広がっています。

 

農業

 主な作物は、アワ、キビ、ジャガイモ、トウモロコシ、コーリャン、マメなど。水、温度の条件があわず、コメはできず、コムギもほとんど栽培されません。トウモロコシやコーリャンなど背が高くなる作物は水と土に恵まれた盆地でつくられます。
 放牧は、耕地が少ない貧しい村ほど多くなります。ヒツジやヤギを、各家で数頭飼い、それ専業の農民が毎朝集めて放牧につれていきます。植物が乏しい地域ですから、ヒツジたちは黙々と下を向いて、ヤギたちは山の木によじ登るようにして、食べられるものはなんでも食べ、それがまた砂漠化を加速するのです。環境破壊と貧困の悪循環が、ここに見られます。
 ロバ、ラバ、ウマ、ウシなどの役畜も現役で活躍しています。車をひいたり、畑で働いたり、欠かすことのできない貴重な労働力です。

photo収穫間近のアワ畑をカカシが守る
photo放牧はすいぶん少なくなったが、ヒツジ、ヤギ、ウシなどの放牧をまだ見ることがある

 

住居

photo都市部は開発がすすむ。高層マンションが建ち並ぶなか、太極拳をする人びと

 黄土高原の伝統的な住居は、窰洞(ヤオトン)と呼ばれます。アーチ型の天井と分厚い壁を持ち、断熱性にすぐれて冬暖かく夏涼しいこの建物は、風土に適した建築です。
 しかし、経済発展にともない豊かになった村では、新しく建てられたレンガづくりの住居が目立つようになってきました。
 渾源県、霊丘県など南部では、石を積み土を塗った壁に、優美な曲線を描く瓦屋根をもった建物が見られます。隣の河北省にも、同じような建築があります。
 大同市の中心部では再開発がすすんでいます。城壁を復元して、城壁内を明清代の街に模した観光地にしようというのです。城壁内に住んでいた人たちは、城壁外に新しく建てた高層マンションに住み替えています。

 

学校

photo村の小学校

 緑の地球ネットワークが活動をはじめてから20余年で大きく変わったことのひとつが教育です。
 当初は、農村の教育条件はよくありませんでした。各村に小学校はありましたが、村によっては、小学校に入学する子が7割、4年生までの村の小学校を修了する子が5割というようなところがありました。貧しい農村部では、教育費の負担にたえられず、学校に行かずに畑仕事や家事を手伝うことになってしまったのです。小学校付属果樹園プロジェクトをはじめたのは、農村に経済力をつけて子どもたちの教育を改善したいという思いからでした。
 いまではみんな学校に行けるようになりました。ただ、小さな村にあった中学年までの小学校は、その多くが廃校になりました。子どもたちは小学校入学と同時に郷鎮の中心地など大きな村にある小学校の寮に入ります。朝早くから夜までしっかり勉強して、週末に家に帰る、そんな生活を送っています。おかげで、村はすっかりさびしくなりました。